研究概要

現在の研究

オペレーティングモデルを用いたシミュレーションによる資源管理手法の検討

これまでの研究

 水産資源の管理はなぜ難しいのか? 資源の状態や動態に関する知見が乏しいという「不確実性」の問題と、他の科学のように「実験」によってモデルや仮定の妥当性を検討できないという「検証不能性」の問題が挙げられます。

近年、コンピュータ上で仮想現実を作り、そこで資源評価や資源管理の「実験」を行い、適切な方法をさぐる試みが行われるようになりました。シミュレーションでは真の資源状態が分かるため、資源評価・管理の失敗・成功を判断することができます。さらに仮想現実として現実の不確実性に対応するような幅広い状況を考えることにより、不確実性に対し頑健な管理を開発することができます。

 コンピュータ上の仮想現実モデルはオペレーティングモデル(
Operating Model; OM)と呼ばれています。

しかし、これらの方法論はまだ確立しておらず、また対象魚種や漁業形態等に合わせて取り組みも必要です。そこで、スルメイカをケーススタディとしてOMを用いた資源管理手法の検討を行っています。

                                 参考文献

平松一彦.(2004) CCSBTで開発中の管理方式(Management Procedure)について.水産資源談話会報,34:42-71
平松一彦.(2004) オペレーティングモデルを用いた
ABC
算定ルールの検討.日本水産学会誌70(6):87

今後作成予定