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漁業情報を用いた水産資源の評価と管理
日時:平成22年12月1日(水)10:00〜16:15
場所:東京大学大気海洋研究所 会議室
コンビーナー:平松一彦・原田泰志・山川 卓
プログラム
10:00〜10:35 漁業情報を用いた資源評価の現状 平松一彦(東大大気海洋研)
10:35〜11:10 いわし・さば太平洋系群の資源評価における漁業情報の利用
西田 宏(中央水研)
11:10〜11:45 東シナ海の大中まき漁績の資源評価への利用 由上龍嗣・依田真里(西水研)
【 昼 食 】
13:00〜13:35 沖底データの資源量指数としての利用 森 賢・山下夕帆(北水研)
13:35〜14:10 漁獲対象選択性を考慮した底引き網漁獲データの解析
原田泰志・ 井上祐里奈・馬場真大・井上誠章(三重大院生資)
14:10〜14:45 空間分布情報を組み込んだ資源量指数モデルによる以西底曳網データの解析
山川 卓(東大院農)
【 休 憩 】
15:00〜15:35 まぐろはえ縄データを用いた標準化CPUEの推定 市野川桃子(遠洋水研)
15:35〜16:10 まぐろはえ縄データを用いた時空間的な水温変化を考慮に入れた資源量指数評価 手法の検討 金岩 稔(東京農大アクアバイオ)・余川浩太郎(遠洋水研)
16:10〜16:15 閉会の挨拶
【開催の趣旨】
水産資源の評価と管理には調査船等による科学的調査に加え、漁業から得られる情報も広く用いられている。産業活動である漁業から得られるデータは科学的調査データとは質的にも量的にも異なり、その解析には独自の方法や注意が必要となる。これは古くから水産資源学の中心的なテーマであるが、近年データ解析方法の発展や実際に資源管理を行う必要性から新たな展開が見られる。しかしその一方で、データや推定結果の信頼性に関する問題点も指摘されている。本研究集会では主に遠洋・沖合漁業から得られるデータを用いた資源評価の現状をレビューし、さらに最近の研究動向を紹介する。具体的には、まき網、底曳網、はえ縄漁業を取り上げ、漁獲統計資料を用いた資源量指数の推定方法等の現状を紹介し、その問題点について議論する。